スウグとブトカの中の人






河岸は変われど、精神は変わらじ。
初っ端からSAを語ったっていいじゃないか、気になって困ってんだよ毎度のことだけど。

ま、語るったって、ここのところCSにて毎朝に集中放映されてる「ゲキレン」、ちなみに予想外に面白い!、に数日前から(かな)登場してきた幻獣キメラ拳のスウグの中の人は誰かって話なんだが、登場時は伊藤慎SAが、そして素性が徐々に知れてきた辺りからは岡元次郎SAが、担当してたように感じられたのに、実際どうだったのかこの先もずっと藪の中なのは納得できないのだ悔しくて(以前口にした侮辱感と同様、SA軽視にも程があると云いたい、同時に視聴者軽視でもあると思うぞ、単に悪しき慣習をなぞっただけの時代に合致してない無意味な情報隠ぺいなどいつまでもやってる場合じゃないだろう、どこまで頭固いんだかな東映は、たくカビくせーのなんの)

伊藤SAの、呼ばれて振り向く時の一連の動作や大袈裟なポーズでもない単なる立ち姿などの、取るに足らない(ように思える)視覚情報からも、その人らしさ、固有の特徴というのは自ずと滲み出ているもので、格別意識したわけでもないらしい無防備な立ち姿から醸し出される得も言われぬ色気を、伊藤SA以外の(その回に出演してる)SAに探すのは、逆に不自然ではないかと思えるほど、具体的証拠もなしに妙な確信だけが先行してある。

岡元SAの場合も然り。ちょっとした立ち居振る舞いに至るまで、全身岡元次郎その人だと主張しているように私には思えてならない。そういった直感がより強烈だったのが、第26話に登場した怒臨機兵ブトカの動きで、ゲキレン面子とやり合う際の全身を捉えた引きのショットで見せた、棒術を駆使して向かいくるゲキレンたちを蹴散らす力強くも素早いアクションは、フレームに納まっている他のすべての存在を一瞬で霞ませるほどの圧倒的存在感が素晴らしく、あんな動きを彼の人以外で想像することは、もはや困難の極みなのであった。

伊藤SAといえば目下視聴中でもある剣(ブレイド)でのカリスの姿が思い出されるのだが、印象深いショットの中でも、地面に横たわったカリスの全身を収めたのが、一見(いかにも伊藤SAらしく)何気なさを纏ってはいても、キリエル人登場回でのシスティーナのアダムを模したとされる権藤ティガのポーズを彷彿とさせもし、あれには無造作に投げ出された優雅に不意をつかれ、ただ唖然と目を瞠るばかりだった。伊藤SAからは、芸能に生きる者の宿業でもある人一倍の自意識過剰が、あまり伝わってこない(表面から窺いしれぬ本音は知らないが)のが、稀有で不思議な人だとの印象に繋がるんだが、それは御本人的にはさほど歓迎すべき美点とは思ってない気がする、単なる想像だけど。



※本日の一服曲:一夜限りの再結成ですかーキッカー、そしてぐにょぐにょ動く布袋ステップの懐かしさw
/ BE MY BABY  COMPLEX