2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

あなたの愛は生きています/カーネーション(151)最終回

だんじりの如く駆け抜けた本番組の、堂々たる大団円、 しかと見せてもらった。きっちり見届けた。 あっぱれ。お見事。お疲れさん。泣いたり笑ったり感情の起伏がせわしないこと、この上なしなサービス精神も 最後まで変わりなくて好感。本作らしい気持ちよさ…

生きていようと死んでいようと/カーネーション(150)

最終週『あなたの愛は生きています』昨日放映分を見た時から、 糸子が危篤状態から一夜明けた早朝の、薄いピンクのカーテンの間から射しこむ朝の光が、 やたら神々しいくらいに綺麗だと思っていた。そして本日、片頬引き上げるようにして、全てを了解し受容…

うちは果報者です/カーネーション(149)

最終週『あなたの愛は生きています』 とうとう「私たちの糸子」にも、静かに穏やかに淡々と 彼岸へ向かう旅支度の準備の時が、訪れたのだと感じた。92歳にして。 天寿をまっとうする幸いと、この世を面白く(オモロく) 生きられたのも周囲のお陰と おおき…

テキトー運営の疑いさらに

2ちゃんねる、警察の削除要請1000件放置 読売新聞 3月29日(木)7時19分配信 >ずさんな掲示板管理が違法行為を助長した>削除人を含め、運営の中心はネット上で募ったボランティアによって担われ>削除人同士の横の連携はあまりなく、別の現役の削除人は…

togetterの不誠実な対応について(その2)

先月27日以降、何度となく問い合わせ、ようやく一ヶ月以上(!)経過のち、 togetterからブロックが解除された。(※ただし制限付き)ここで当然の疑問として浮かぶのは、 しつこく「調整中」のマニュアル回答を繰り返し、問い合わせを無視し続けてきた tog…

これを見るために生きてきたような気がする/カーネーション(148)

最終週『あなたの愛は生きています』 ずっと糸子の来し方を見てきた、彼女の人生の時を一緒につき合ってきたかのような感覚が 根強くあるカーネーションファンには、本日のあのシチュエーションにおいて、 ナガサキ、のひと言を耳にしただけで、 いまや遠い…

いつか「引き裂かれる」審判の時まで、終わらない悪夢を彷徨う/キラー・インサイド・ミー

THE KILLER INSIDE ME いかにも突発的に起きたかに見える、本気で愛したはずの娼婦を殴り殺した 最初の殺人からして、主人公の保安官助手ルーにとっては、ついに無意識下で恐れていた 「その時」がきた、とうとうきてしまった、というゾッとする寒気と諦めと…

宿命の再会/平清盛(12)※辛口ご容赦

今週の大河ドラマ『平清盛』が低視聴率を更新した、などと 鬼の首でも取ったように騒ぐマスコミにはうんざりだが、 その件とは別個に、個人の実感として、ここのところの展開に対し、キャラの立つセリフ回しなど、細かなシーンごとのテクニックに 一定の巧さ…

カーネーションとオーズに見る「悪人正機」

カーネーションの本日放映分(146/あなたの愛は生きています)での糸子の台詞、 (与うるは受くるより幸いなり、という聖書からの引用を指して) 「そうそう、あげんのはもらうより、ずっと得や」 「こんなもん、人一倍欲深い人間やないと、言わんで」 …

キケンな熱暴走!/ゴーバスターズ(5)

mission5 先週めずらしくも、爆発!して果てる末路を免れたメガゾード (3パターンある素体のうち、便宜上ガンマと命名したタイプ)が登場したのを、 まあ普通に考えれば、貴重な敵方の情報収集源として隈なく調査する、が妥当な線だが、 期待し過ぎだろう…

奇跡をおこす「人」のチカラを信じる/カーネーション(140〜145)

今週の副題通りの、 なんという大技、離れ業を見せつけてくれたことかと 振り返って思う。「生老病死」、生まれて死ぬまでの間には「病い」と「老い」という 人として避けられぬ「苦」がある、ということを、 しっかり見据えてその肝心を描き出した、渡辺あ…

再び特殊メイクのこと/カーネーション

これまで殆どの登場人物に、加齢による外見の変化を施さないできた本作において、 今週から夏木糸子が80代になった時点で、まさかの(それも手間暇かかったのが一目でわかる 努力賞ものの)特殊メイクが登場したのには、 よくぞ夏木本人もスタッフも決断し…

嘘を隠蔽するtogetterの手口

自らのでっち上げ記事で他人に迷惑をかけた過去の行為を追求され、情けなく遁走した偏向&捏造まとめ人erokimotaが、今頃になって性懲りもなく私のtweetを再び使ったまとめ記事を作成している。 事前にこちらをブロックした上で。 つまり自分「だけ」が相手…

オペラ座の怪人inロンドンから、2004年の映画を思い出した。

『オペラ座の怪人』25周年記念公演inロンドン、をWOWOWで視聴しての、 とりとめのない雑感。『オペラ座〜』初体験が2004年の映画なのもあり、舞台美術や演出に 当該映画の影響が色濃く反映されていたのが興味深かった。たとえば 金色の人物群の彫像を配し…

脚本の気になる点など/ゴーバスターズ(4)&フォーゼ(27)

作り手に届くかどうかは(可能性ゼロではなかろうけれども) とりあえず置くとして。 気になる点その他の感想を、思いつくままつらつら書いてみる。 ◇特命戦隊ゴーバスターズ Mission4『特命と決意』先週分のは311と重なり(感想メモる作業が)つい飛ん…

「オモロイ」が生き甲斐のバロメーター/カーネーション(134〜139)

第24週『宣言』今週イレギュラーで書いた分以外の、 一週間のまとめ放映を視聴した感想(ややこしい)を、思いつくまま箇条書き。 ◇オーダーメイドにこだわる職人の意地も、80年代の若者たちにはさっぱりわけわからん、年寄りの意固地にしか映らない、と…

アサイチに仲代達矢(さらに老いについて考えさせられた)

ほんの一服タイムの雑感で 書く程でもない気もしつつ、呟いてみる。 BSアーカイブス(赤秋〜)視聴から間を置かないタイミングでの 出演を興味深く拝見。自分の台詞を毛筆による手書きで全部書き出し、寝室を始め家の中のあらゆる 壁に貼って覚える、という…

パリに咲く5つの歌声

輝く歌姫:番組詳細 パリのセーヌ河畔に停泊する赤い塗装を施した船内(内装は「お洒落カフェ」風)から、 三人の音楽目利き人、ライブハウスのプロヂューサー、ラジオパーソナリティ、音楽ジャーナリスト、 の面々が、今パリで注目の5人の歌姫を忌憚なき意…

赤秋 仲代達矢・喪失からの出発/NHKBSアーカイブス

タイトルが気になって録画予約しておいた番組を視聴。 2005年度の制作(放映)番組との紹介が。番組サイトのリンク赤秋(せきしゅう)とは、今は亡き仲代達矢夫人の造語とのことで、 青年期の青い春、青春に対する、老年期の赤い秋、で赤秋とのことらしい。 …

特殊メイクのこと/カーネーション

交代劇への批判渦巻く喧騒以上に、驚いたこと。特殊メイク技術の限界が、主役交代を余儀なくさせた、というのは大嘘なので 念のため。特殊メイクの進化に関しては、フィンチャーの『ベンジャミン・バトン』(2008制作)でも参照のこと。 どれほど映像の技術…

うちは、立ち上がらなあかん。/カーネーション(135)

第24週『宣言』 お恥ずかしい体たらくだが、オノマチ糸子時代の回想シーン以降、 タガが外れたように泣けて泣けて、今も映像や言葉の断片を思い出すと また涙腺がヤバくなる。最後の、糸子の決意表明でとどめ刺された感。 油断も隙もない渡辺あや脚本にま…

現実を見ようとしない、それが現実。(by宮崎駿)

タイトルは『本へのとびら』という著書の、 三月十一日のあとに、という章で語った言葉から。「今ファンタジーをつくってはいけない」とも。二つの言葉は密接にリンクしている、と感じる。「現実逃避」したがる大人たちの手に余る代物だから、 (今は下手に…

(大量のコーンスターチと花吹雪責めに)義清散る!/平清盛(10)

◇初っ端から苦言になってしまうが、 さすがに今回のはコーンスターチ多すぎ、使いすぎ。ピンポイントでの効果的使用まで全否定する気は毛頭ないが、 何でも彼でもやたら白っぽく靄のかかった色調にしてしまう意味が、狙いが(何の効果だか) さっぱり分から…

午後二時四十六分。

一年前の本日、その時に、黙祷。他地域との著しい温度差を訴える、被災地からの声、 見捨てられた気になる、との訴え、心に刺さる。言葉が止まってしまう。放射能関連で、すでに酷い差別は生じている、という。絆だとか頑張ろう日本だとか、言葉だけが先走り…

人は服で変わるんや!再び/カーネーション(132&133・まどわせないで)

今週は、変わらず応援してる気持ちを示したく (実際作り手側に伝わるかはともかく)、 先週に続きイレギュラーな感想アップと相成ったが。 次週以降はあくまで週一(だいだい土曜)ペースを維持する方向で。←予定 ◇アホボン二人のイトコプロジェクトの打診…

togetterの不誠実な対応について

捏造まとめ人に対する私個人の反論tweetのみをまとめた記事群が、 唐突かつ一方的に「非公開」扱いされていることに気づき、 (ちなみにtogetterからの連絡は一切なし)、 運営側に問い合わせた2/27以降、マニュアルをただ貼りつけただけで、実質的な意味を…

スタジオパークに綾野剛

『カーネーション』の周防も好青年だったが、 その演者たる素の綾野剛が、また 輪かけて魅力ある人物なのがスタパで判明。周防龍一のどこが一番の魅力かと問われたら、 あの空気をピリピリと震わせて心地よく響く、 魅惑の低音ボイスを、迷わず筆頭に挙げる…

あの人が寂しい思いをしてませんように/カーネーション(131)

第23週『まどわせないで』 ※今週のサブタイはヘラオオバコの花言葉。 別の花言葉に「素直な心」というのもあると知り ああ!と胸に染みた。 素直な心、か。じわじわくる。 なるほど、そういうことでもあるかと、 温かい気持ちが広がる。スタッフも演者も、…

思い出を抱きしめて「今」をたくましく生きる人/カーネーション(130+月火分)

第23週『まどわせないで』 主役を夏木マリにバトンタッチしての三日目。 初日こそ大幅な様変わりの仕方に面食らったが、それでも 「もはや走れない(ゆっくり歩くしかない)」我が身と 「昔も今も同じ速さで颯爽と走り抜けていく」だんじりを引き比べ、 「…

良識や名誉という「建前」、愛という「本音」/清作の妻(監督:増村保造)

おのれの社会的序列への関心が突出するあまり、 建前(うわべを飾る理念)に踊らされる、自他ともに「模範青年」を任ずる男と、 極貧&辛酸舐めつくした不幸な出生から、裕福な呉服商人に囲われることで 家族を養った過去を持つ(村人曰く「アバズレ」)女が…