2012-01-01から1年間の記事一覧

純と愛/平清盛/SHT(ゴーバスターズ&ウィザード)

視聴感想を書く最大の動機が「作り手への応答義務」にある場合、それが無駄かもしれない(それをする意味が 一ミリもないかもしれない)と思いながら続けるのは困難だったりするのですが、それでも以下の「TV連ドラ」だけは 過去に触れた関係上、どう感じた…

「好意」の表出は賞賛だけに限らない

興味を抱いたらとりあえず録画しておく習慣のせいで 瞬く間に結構な量の録画が溜まるのだが、ざっと内容を確認し食指が動く分に関しては まとまった時間の余裕がある時などにちまちま消化作業に地味に取り組んでいる。 おかげで視聴時は放映時との時差が発生…

さらにドストと平成ライダーの話。※つぶやき(12/22分)を附記

これで三回目になるのか(タイトル変えてしまったが)。後からいくらでも言い落としが見つかるんで キリがないんだけれども、なるべく努めて簡潔に、もう少しだけ補足追記を。 そもドストエフスキーはこれまでの話にどう関連するのか、ただ本題の接ぎ穂とし…

好き嫌いと良し悪しについて批判の観点から考えてみた(2)

ドスト悪霊や亀山解釈について、まだ殆ど書きたいことが書けてない (読んだ観たの報告止まりで)片手落ちなのは承知だが、 前回の補足追記を避けて通るわけにはいかない。 読み返して言い落としの多さに目眩がしてきた。まず確認しておきたいのは、 作り手…

好き嫌いと良し悪しについて批判の観点から考えてみた

先月Eテレ『こころの時代』(←基本は宗教関連の人がゲストらしいが、たまにそうでない一般のゲスト回があり、 以前にも辺見庸の回など充実した内容だった、 でも枠が枠だけに視聴する人間が限られるのは勿体ない気もする、ETV特集とかでも良さそうではある内…

敵か味方かしかない思考

他者を敵か味方かに分別する思考ほど窮屈で虚しいものはない。 そんな子供じみた単純な枠組みに収まるほど 個人の内面は単純ではないからだ。 だがこの敵味方「信仰」(まるで世界は二極分化的見方で全て説明可能といわんばかりの)は 国地域を問わず根は深…

目指すは(たぶん)壮大なるチェンジ

結局のところアメリカ国民はオバマに さらに四年の任期更新を認めて 掲げた目標を達成すべく最後まで仕事を全うするよう 国の舵取りを託したわけか、 あと四年猶予をくれてやるから頼むと。その支持者らにオバマもメールで 「これは運命でもなければ偶然でも…

病めるときも健やかなるときも

アメリカ大統領選挙の行方が注目されるバラク・オバマに焦点を当てたドキュメンタリー番組のシリーズを先週から 録画視聴しているが、この四年間の困難を極めた政治運営の原点といえる就任演説の時の、それまでの調子とはかなり トーンの違った、立ち塞がる…

自分のことよりももっとあなたを愛します

『純と愛』本日放映分のラストにて、 純が誠を介して知った愛(いとし)からの伝言が「結婚式に出てくれ」だった時点で、分かった、 愛は、愛のすべての行為言動は、ことごとく純のためであって、自ら発した (自身の大切な思い出の絵本である『眠り姫』に登…

平清盛(42)鹿ヶ谷の陰謀の回。

疑問なのは、西光の「しょせんは王家の犬ごときが」を連発し、清盛のことを 本人を前に徹底して罵り倒す挑発に、自制する間もなく瞬間沸騰した怒り全開で、 ぐったりと力なく横たわる西光の傷ついた肉体を、更に更にと果てしなく蹴り続ける清盛の、 そもそも…

純と愛(10/27)の呟きと追記

◇余談になるが、本日(10/29)放送分は楽しい突っ込みどころに事欠かずで、 愛(いとし)が朝食に出したお手製らしきシチューの材料は、どこで調達したんだ (鶏肉や野菜が純の冷蔵庫に常備されてるとは考えにくいし)、 もしや朝っぱらから愛が買い出しに出…

おまけ:『梅ちゃん先生』最終回の呟き

※最終話放映後の余韻が冷めやらぬうちにと、そう間を置かず呟いたもの。 こちらが閉鎖状態だったので、やむなくの選択でもありました。 遅ればせながらコピペ。 (梅ちゃん先生の共通タグは重複がくどいので外して掲載) まさかのヒロシ君再登場の先週から引…

梅ちゃん先生SPと朝ドラらしさについて考えた

随分日にちが経ったような感覚だが、まだ先週(の土曜日)でしたっけ 『梅ちゃん先生/結婚できない男と女スペシャル』前後編の放映は。本編での群像劇風の展開(※梅子とノブの結婚後を除く)とはまた違い、 主要人物数人に焦点を絞るオーソドックスな手法を…

目に見えない騎士

人間はこの星で 一番強い種ではない一番すばやくも たぶん賢くもない一つ優れているのは協力しあう能力 助け合う心人は互いに共感し合い 思いやりを持つようにできている正義のため 愛のため それが人を強くする すばやく賢くするだから生き残り 生きたいと…

アクションの撮り方と平清盛「賽の目の行方」のこと

◇今月よりNHKBSにて放映開始の猿飛三世。チーフPがカーネーションの城谷厚司、脚本が大御所の金子成人など 鉄壁のスタッフ陣に惹かれ初回から観ているが、予想以上に面白い。 特にアクションパートの力の入れようは、最大の見所と任じるが如く徹底しており …

詩と音楽が語ること(小澤征爾/大木伸夫)

今朝、何気なくTVをつけたらBSの特選オケライブ枠で小澤征爾特集(というのか)をやっていて、 そのまま引きずり込まれるように番組の最期まで聴き入ってしまった。 知っていれば録画予約したものを。宜しく再放映だよNHK。水戸室内管との『ハフナー』第一楽…

純と愛/しんじるこころ

※あの純愛テーマを地で行くOP曲とイラストの、健気かつ可愛らしさの相乗効果に和むという 毎朝のひととき繰り返される儀式のような習慣が、しっくり馴染んできた気がする以前にもまして。 朝ドラ=時代錯誤の優等生的真面目さを基調としたどこか堅苦しいイメ…

シャリバンに扮したシャイダー、に見える件

しばらく溜め込んでいた宇宙刑事シャリバンの録画消化に勤しんだ昨日気づいたんだったが シャリバンを演じる村上潤SAに降りかかった不測の事態、怪我なのかあるいは病気なのか、による 降板の後を引き継いで、柴原孝典SAがシャリバンとなって初登場する回は…

一人の人間と真剣に向き合うこと

ETV特集「永山則夫 100時間の告白」〜封印された精神鑑定の真実〜再放送あり(21日午前0時50分〜)。 本編中で最も胸打たれたことは、永山の語る悲惨な生い立ちから犯行に至るまでの 赤裸々な心情吐露や経緯説明以上に、 カセットテープ49本分100時…

未来を生きる君たちへ

デル・トロの『悲しみが乾くまで』以来のスサンネ・ビア監督の最新作。デンマーク語の原題通りに復讐(と赦し)をめぐる普遍でありなおかつ今日的テーマでもある内容なら 生真面目以外のアプローチは不誠実となろう。 全編を余裕やユーモアとは相容れない「…

平清盛/兎丸無念、雑感。

久々の大河感想。第三部に突入して以降の抜群の安定感には目を見張るものがあると以前にtweetもし、 タイトルロールに相応しい主役の活躍を今度こそと、 映像的にも展開的にも実に見栄えのする後白河VS清盛の丁々発止の対決を 心より楽しんでもいたんだった…

「あなたはそのままでいてください」

今週の土スタにて。 朝ドラ『純と愛』のヒロインを演じる夏菜のイメージを 父役で共演する武田鉄矢が見事に的を射た形容で評したのに、思わず吹いた。飼い主に三日ぶりに散歩に連れ出された嬉しさから、やたら張り切ってそこらを駆けまわる柴犬みたいだ、と…

野田秀樹の語る幼児性と幼稚性

江戸文化やシェークスピアを挙げるまでもなく、芸術表現にはある種の「幼児性」は付き物ではあるけれども、 昨今の日本文化に氾濫するキャラクターグッズ熱などに顕著な「幼稚性」には、 違和感及び危機感を強く感じるという野田秀樹。 (wowow『ザ・キャラ…

希望と未練の違いについて

『チェイス〜国税査察官〜』最終回(第6話)にて。 追い詰めた春馬(江口洋介)相手に追い詰められた村雲(ARATA)が 理不尽多き不可抗力な運命に対する根源的疑問をぶつける。曰く。 あっちとこっちにどんな違いがあるのか。 抱きしめられる子供と (自分…

NHK朝の連続テレビ小説(朝ドラ)はマイナーチェンジし続けるのか。

朝ドラの存在を知らなかったわけじゃない、全く観たことがないわけでもない、 ただ最初から最後までリアルタイムで通して観たのは前前作の『カーネーション』が初めてだった。15分×6(日曜を除く毎日)の細切れな変則枠で進行する独特な(=この枠ならで…

再開します。

問い合わせにおけるやり取り上に不備もあり遅々たる進展でしたが、ようやくはてなサポートから 再開しても大丈夫とのお墨付きもらいましたので、とりあえず公開モードに戻しておきます。 記事の更新はまた日を改めて。 リアルとの兼ね合い(しばしここを離れ…

それでも人を信じたい気持ちは消せない。

訪れる方にむやみにご心配おかけしてしまったかもしれない。もしそうなら申し訳ない。本サイトの状態に関しては問題ないとgoogleからの診断ありました。問題は検索結果の表示の件と 今後の対応でしょうか。ひとまず問い合わせの返答待ちで。 それでも。人を…

Samwise Gamgeeによる珠玉の台詞

ロード・オブ・ザ・リングの二作目『二つの塔』を録画視聴。終盤でサムがフロドに語りかけるシーンの台詞が素晴らしく、 これぞ今観るべき映画の一つという気さえしてくるほどに、 しっかり地に足をつけ、決して希望を手放さない決意の、静かだけれど 不屈の…

なりすまし対策で記事移転

なりすまし対策も兼ねて、長らく放置状態だったもう一つのブログを、こちらに記事移転ののち閉鎖しました。 これで実質的にも統合した形となりますが、ただインポート後の記事の一々をこちらの規格に合わせて 調整するまで手間が及ばず、多少読みにくいかも…

坂元裕二の復讐モティーフ/松岡敏夫はいつ殻を破るのか/オーレン最終話 

◇毎週視聴しているNHK連ドラ2つ『負けて、勝つ〜戦後を創った男・吉田茂』と『チェイス〜国税査察官〜』が 同じく坂元裕二脚本なのを、素直にゴールデンタイム枠(とは午後8〜10時くらいの見当で言うのだが)での 二本掛け持ち技に驚嘆していたんだった…