追記:『カーネーション』と吹越満の件






本日のカーネーション(45)の、前記事で書き落とした面白ポイント二点をあらためて。

いつもの川沿いの歩道を、チャリで呑気に歌いながら通りかかる勘助を、結婚の噂話を広められて頭に来てる糸子が、低木の茂みから待ち伏せし、通り過ぎたその背中に下駄を投げつけ、みごと命中させたばかりか、落ちた下駄をさらに拾って追いかける姿に、思わず『じゃりン子チエ』の面影を重ねたこと。
そういやチエちゃんの家も大阪の下町だったな、と確認したら西荻地区だそうな。
糸子の岸和田と距離的にも近いのでは。というのも、善作がよく使う言い回し「〜ど」という語尾を、チエの父テツも常用してたから。
周辺地域にて使われる言い回しの特徴なのではと想像。

小原洋裁店に戻ってきた糸子を、待ち構えていたご近所のおばちゃん二人が、両脇から結婚のことでウキウキと囃し立て、その場で立ち往生する糸子を互いに肩でどつき合うので、間に挟まった糸子がピンボールのように右に左にひょこひょこ跳ねてる様子が、そのいつもと勝手が違って(彼女にとって滅多にない、周囲の皆さんにとことん「いじられる」役回りw)困り切った顔つきも含めて、コミカルで吹き出したこと。


それから『深夜食堂』(6)の吹越満の煙草について、

そういえば先日のNHK土曜ドラマSP『使命と魂のリミット』に刑事役でゲスト出演してた際も、
相当なヘビースモーカーの役回りだった吹越満
両作での共通点を考え合わせると、或いはタバコを吸う設定は、吹越独自の脚色の可能性もあるのかもしれない。
ご本人がヘビスモでも驚かないくらい、タバコを扱う仕草が板についてる、サマになっていたし。

煙草というのは小道具として最高の素材で、俳優はもちろん、一般人にとっても手持ち無沙汰の場繋ぎの必需品だったなと、吹越満を見ていて思い起こしたことだ。