カーネーションに深夜食堂に牙狼にレッツゴー






本日の『カーネーション』(45)は、祝!宝田明復活!と言いたい。
昨日のラストショットのみの登場でも、小さくガッツポーズ決めたい心境だった。
その仲の悪さを糸子ともども認識していた薫と明、もとい善作と清三郎の揃い踏みに、「いざ」となれば一致団結し「大事」に当る、家族の尊い絆を見るようだ(と打ちながらニヤニヤ)。
商店街の顔馴染み、履物屋の木岡夫婦が、車から降りる糸子の神戸の祖父を一目見た時の、感嘆混じりに声を揃えて呟いた「格好ええなァ」に、我が意を得たりと大きく頷くのであった。
以前よりほんの少しだけ老いた雰囲気を、巧みに醸し出しておられるのにも感心した。

にしても、カメラワーク含め、本日の演出のピシッと端正で隙のない決まり具合と言ったら。
満点差し上げたいくらいだ。
清三郎(神戸祖父)、ハル、善作、其々の顔アップを広角で撮るセンスもナイス!
(糸子が三人に結婚を詰め寄られるコミカルな感じがよく出ていた)
今週の演出担当は田中健二(これまでの演出陣の中で一番上手いと思う)なので、輪かけて映像の質が良くなってて嬉しい。なかでも本日のは最高ランク間違いなし。
朝からいいもん観てテンション上がった。

茶店のお使い(必要品の買い出しっぽい)のついでに小原洋裁店の前に足を止めたらしい平吉が、店内でミシン踏む糸子を一心に覗き見てるのを本人に気づかれ、すごい剣幕で追っ払われた時の、平吉のおどけたフェードアウトの仕方が、なにげにお気に入り。オモロ。笑



他に、昨日録画消化した連ドラもので。

深夜食堂』の第六話『クリームシチュー』で、吹越満がこのご時世に(いやむしろ「だから」か)煙草をスパスパ、実に気持ちよく吸っていて、今どきの、喫煙を問答無用で否定しにかかる極端な風潮にヘンにおもねらない、逆に「痩せても枯れても」の(へそ曲がりともいう)心意気が痛快だったり、

牙狼〈GARO〉〜MAKAISENKI』の第7話『閃光』Bパートの、TVの深夜枠としてはおそらく破格の、凝りに凝ったVFX中心で構成したバトルシーンの幻想的なイメージ展開に、脳内ですでに確定しているのだろうビジュアルの方向性を、映像に出来るだけ正確に写し取り具現化しようとする雨宮慶太監督の、一筋ならぬ情熱を感じて、熱心に見入ったりした。
黄金戦士・牙狼伊藤慎SAと一騎打ちに及ぶ、赤い仮面の男の正体はさておき、ポーズを決めた立ち姿はなかなか格好良し。
牙狼の声は鋼牙の声を加工したものなのかな、妙な声音でキュンキュン鳴くのを初めて聴いた気がするが、想像の及ばぬ意外すぎるw鳴き声が新鮮で面白くもあり。


それから特撮関連では、レッツゴーなんちゃらも観たんだったが、どんな熱演も味気ない棒読み台詞に聞こえさせ、どんな感動シーンもツボを外した気まずいコントにしてしまえる、脚本の力は凄いなとあらためて思い知った。

ああでもライダー1号の人(藤井祐伍SA)のやたら切れのあるアクション(回し蹴り早っ!)を鑑賞できたのが貴重な救いであったよ。それと最初に登場した時のモモタロスはてっきり別の人だと思ったんだが、違うのか。
途中から本物、すなわち高岩成二SAに替わった気がしたんだが、気の迷い?目の狂い?んー