本日も楽しみ多きカーネーション・タイム






世間との折り合いに慎重に気配りする分のストレスが、内輪の者に対する絶対君主的発言に跳ね返る、というのはもう善作のパターンまんまなわけで、
本人気づかずとも着実に女版善作(!)の道を歩んでるのが、可笑しいやら(この親子の特別な絆を思って)泣けてくるやら。

これまでも国防婦人会の面々が、判で押したような断固たる調子で、ミシン供出を迫ってきたのが、いよいよ力づくの強行に及ぶまでの世の情勢になったかと、小原家の行く末を案じつつ、
ここ一番に襲いきたピンチを、父の残した縁が助ける結果となる、そこに辿り着くまでの小さな「偶然」の積み重ねに、死後も見守る父の姿を、不思議と疑う気は起きなかった。

大事な商売道具を奪われては、廃業は決定的となり、唯一の生活の糧を手放しては、とても命を繋げない。
木岡弟がやってる軍服作りに参入することで、実に首の皮一枚の差で、なんとか供出を免れた。
上手くいったと無邪気に喜ぶ妹らや縫い子たちを尻目に、助かった!とばかり張り詰めた緊張が解けて、心底ほっとした「店主」の表情を浮かべる糸子。
やっぱりお父ちゃんか。嬉しさ混じりに安堵した、温かな声の響きが良かった。

そんな糸子のお父ちゃんとの思わぬ絆の確認エピに、一昨日の悲嘆に逆戻りしそうになり、参った。

オカッパ頭に大きな赤いおリボンつけた優ちゃん。そういえば直ちゃんもオカッパだが、リボンをつけてた記憶がない。つけた側から毟り取ろうとするので周囲も放置、という線はあるのか。

今日挨拶してたご近所らしきお客さんの山口さん(だっけ)は、勝と歌舞伎デートに出かける直前にちょうど入店してきた人だと思うんだが、その時も思ったが、何だろう、声なのか言い回しなのか佇まいなのか演技なのか、判然としないながら、周囲から微妙に浮いているような気がしなくもない。それは裏を返せば、端役扱いでサラっと流せない何かがある、ということになるかもだが。極うすーく(笑)いしだあゆみ入ってないか。