QP(キューピー)#11はワンショットも見逃せない!






まさかの三池崇史監督が帰ってくるとは。

そりゃ遅すぎる巻き返しとは思ったよ。
途中(他の監督が手がけてからは←本音で申し訳ないっす)
観てられなかったもんさすがに。

三池監督の撮った三話目までは良かったんだが、
その後の堂々巡りをクドクドしく続ける内容(がないようってやつで)と、
映像の質の低下は否めず(比べる相手が悪いのは承知なんだけどね)、
先週なんか緊張感の抜けた報いか、録画に失敗してしまい
(後半の10分程度しか入ってなかった容量不足で←ええええええ)茫然となった。

で、そういう時に限って、話がめずらしく進んでるもんだから悔しいのなんの。
(その前までは何話も費やしてグダグダやってたのになー)

でもほんと、第11話『ラビッツフット』の映像は、素晴らしい!の一言。

久々にかっこ良すぎるショットの連続を堪能しまくった。
悪いがこうなると展開なんて二の次になってしまう。
それほど「いい!」のだ、「くる!」のだ、映像が。
なんて、感覚表現で押し通したくなる今回ばかりは。
それが一番嘘のない言葉だから。もうね、取り澄ました評論家みたいな解説なんぞは
他の誰かがやってくれよと他力本願を発動する。
いつもその気持ちはあるんだけれど、冷静に伝えるための言葉を探して
ああだこうだ言ってしまう、カッコ悪いな〜と思いながら。
なんとか胸躍る気持ちを伝えることが出来たならと。出来るわけ無いんだけどねそんなの。
まあ努力だけでも、みたいなのがあって。

どう受けた感銘を表現していいやら。下手すると擬音語のオンパレードになりそう。
もう映像万歳とか言ってしまう。いやほんとに。
ひっさびさに痺れた。胸躍った。ああこの幸せよ。

以前の(前回のとかの)回想的に入れる映像にしろ、刻むテンポが凄く良くて、センスに参ってしまって、見惚れてしまって、ただただ陶然と、食い入るように観てた。
会話も何も、耳に意識に入ってこない瞬間すら、あったと思う。
最高の音楽を聴く時みたいに、胸がときめいて鼓動が高鳴って、息が止まるかというほどの(まるで恋みたいだな!)瞬間が何度も何度もあった。というか全編そんな感じだった。

かっけーかっけーと馬鹿みたいにつぶやきながら、あー映像っていいよなーと全身が高揚と充実で満たされる。それもTVドラマで。思いもよらなかった。

映像に関してはカーネーションも高レベルだけど、カッコイイだの痺れるだのの感覚に訴える力は、ぶっちぎりで三池キューピーに軍配挙げる。
もう大好きだ!出来ることなら全話を手がけて欲しかった三池監督には。

ただぼーっと観てるだけ、それだけが、とにかく嬉しい。そういうレベル。
三池QP(キューピー)の映像は最高!なんです。それだけは明言できる。

来週が最終話かあ。
トリはもちろん、だろうが、何度も言ってアレだが、もう少し堪能したかったな三池回。