”いずみたく”だった


歌手の由紀さおり岩谷時子賞を受賞した、との今朝のTVニュースから流れてきた
岩谷時子にちなみ、受賞会場で由紀が歌った)『いいじゃないの幸せならば』を耳にして、ふと脳裏に浮かんだのが別の楽曲。

メロディはわかっている(ほとんど終わりまでさらえる)のに、
タイトルが何だったか、さらには歌詞までが、なかなか出てこない、というパターンが、
私にはむちゃくちゃ多い、毎度のことといってもいいくらいに。

曲は口ずさめるのになー、でもただちに(無意識に)連想するほど似てるよなー、と
もやもやを解消したく、とりあえず家人に「こんなの知ってる?」とハミングしてみたら、
こちらも「聴いたことある、でも何だっけ」止まりで、同じく頼りない反応。

なんだっけか、なんだっけなあ、ぶつぶつ歌詞を思い出そうと試みて、もしやと閃き、
再び「希望、かな?」、尋ねると、「あ!それかも」、頼りないながらも同意を得て、
調べてみると、そうでした。
歌い出だしの、希望という名のあなたを○△×〜(分からないからハミング)、だけでも
思い出せて良かった、タイトルにたどりつく糸口になった。

由紀さおりが『いいじゃないの幸せならば』を選択した理由は、作詞が岩谷時子だからで、
作曲はいずみたく、とのこと。
それで偶然に、同じいずみたく作曲の『希望』を連想したのかあ、とひとまず納得。

ちなみに『希望』は、有名な岸洋子ver.より
最初のフォー・セインツver.の、あっさりした素直な歌唱が好み。
スッと耳に入ってくる感じで。聴きやすい。

それにしても(歌詞は覚えてなくとも)曲がいいよなと思うのである、いずみたく
メロがおおらかで、のびのびした開放感があるのが特徴だろうか。 
そういえば数年前のコンサート(ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンでした)でモツ聴いて以来の
大好きなクラ演奏家の一人である樫本大進のヴァイオリンの響き、音色にも同様の感触を覚えるわけで、
おそらく自分が好ましく思う対象(音楽でも人物でも)に共通のキーワードのようだ。

いずみたく作曲のうち、一押しは『見上げてごらん夜の星を』かなあやはり。
坂本九の伸びやかな歌声の見事とも相まって、
これからも後世に残る名曲の1つであり続けるに違いない。

他にも、
『夜明けのスキャット』(作詞:山路路夫)、
『手のひらを太陽に』(作詞:やなせたかし

また青春TVドラマ系で、山川啓介とタッグを組んだ一連の楽曲、
(帰らざる日のためにとか、太陽がくれた季節とか、ふれあいとか)

ゲゲゲの鬼太郎』(作詞:水木しげる)もいずみたく作曲だったんですな。


いい歌いい声は不滅だ(うーむ青春ミュージカルとは)






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