つぶやきまとめ&感想追記/梅ちゃん先生『もつべきものは、友』


※前半はつぶやきのまとめ、後半は新たに感想を追記。


ショバ代要求って「登場しない」と批判されたヤクザのテンプレなお仕事じゃないのかなと。
2012年4月30日

砂糖の代用品サッカリンの甘さに感激する梅子たち、はいいんだけどただ以前にお店でお汁粉?かなにかを食べてたシーンが思い出されて、そこまでありがたがる説得力が揺らぐのが難。
2012年4月30日

残念ながら今週のカメラワークは擁護できそうにない。土手シーンのブレ画面や中庭シーンのフレーミング酷かった。涙。小道具のコーラもコーラに見えないとか。
2012年4月30日

黒く炒った大豆をすり潰す作業。「誰が早いか競争よ!」 なんでも楽しんでしまえるうら若き乙女たちの健やかな生命力がキラキラ眩しいのなんの。
2012年5月1日

「地道と諦めるは違うだろ!」正面からぶつかってきた息子に後日、「地道にやってりゃ何とかなる、諦めんなよ!」威勢よく声をかける幸吉。親父の出した結論ってそれかよ、というような信郎の複雑な表情。
2012年5月2日

月曜と比べるとコーラの泡やシュワっというSEつける工夫あり。ただ酔っ払ったように意味不明にフレームがぐらぐら揺れるカメラワークだけは許容できず。撮影スタッフ大丈夫か。
2012年5月2日

思うに #梅ちゃん先生 は最初から「子どもの夏休みの絵日記」みたいなコンセプトで製作された朝ドラ。だから内容が薄いだの掘り下げが浅いだのは大した批判にはなりえない気がする。想定内扱いで無効化されるから。(手法自体は十分アリだろうし)
2012年5月2日

山倉の一目惚れした相手への食いつきが半端ない。完全動物化w 清々しいほどにわかりやすい奴。
2012年5月2日

基調をなす作品カラーが定着したかという頃合いで、いよいよ戦後のネガティブな側面を出してきたか。松子と梅子がそれぞれ対峙する人間関係は、まんま幸吉&信郎親子の構図。「これまで」と諦める者と「これから」と励ます者との。
2012年5月4日

偶然の出会いに舞い上がった勢いで(訊かれもせぬうちからw)あかねに楽曲タイトルの解説までしといて、せっかく向こうが次に繋がる一言への期待を遠まわしに仄めかしてんのに、もう一歩押しが弱くて言い出せない竹夫といい、本日も安定の男子キャラ陣。
2012年5月4日

ようは荷車の時と同じ。なんでそうなる!?な行動の動機はいつも百パー他人のため。その分「自分のため」が完全にとんでしまう。愛すべきおバカ、梅子に全くのブレなしw
2012年5月5日

典子の件はその後の彼女の人生を左右する一大事。恋愛だから、というそれだけの理由で無責任な外野が鼻で嗤っていいほど軽くないんじゃないの。
2012年5月5日

ちなみに悲惨な荷車事件(苦笑)に至ったそもそもの動機は「C班の皆が仲良くできるよう」だったと思うたしか。人によっては大きなお世話と煩がられそうな「お節介」。でもそれが梅子クオリティw
2012年5月5日



さらに追記:

いちおう週初めの伏線回収を本日(週最後の土曜に)やってはいるんだな、外地からの復員&引き揚げ者を夏休みを利用して学生たちが援護活動をする風景を紹介しといて、オチにその復員軍人と典子が「将来を約束する関係」に相成るとか、
江美の「ともだち」の正体はさすがに引っ張りすぎwだが、ビーコン(追試)トリコン(追追試)テトラコン(追追追試)の説明を事前に振ってから、ビーコンのはずがまさかのトリコンで(まああれもそうなんだろう)オチてみたり、
ただそれがさほどのインパクトをもたらさない、はっきり言って地味(光らない君!とフカキョン時子に突っ込まれそうな)エピ、かつ賞味期限切れ劣化ネタ(実は牛でした、はさすがに古かろう)なのが残念ではあった。

食べ物の配給が滞りがちな現状を受けて、月曜に典子が言った「自分は我慢できても子どもは育ち盛りだし(困った)」が伏線となり、本日土曜の、梅子と同じ事を死んだ旦那から言われたとの典子の告白に繋がる。
「人のことばかり心配しないで、少しは自分のことを考えろ」
いわば後先考えずお節介を焼く梅子と、そのお節介が記憶の底から甦らせた死んだ旦那の言葉に背中を押されて、再婚に踏み切る決心がついた典子なのである。

※(書き落としてたので急ぎ追記→)典子の死んだ旦那が典子にかけた言葉(人のことばかり心配して自分を疎かにする)が、まんま梅子にも当てはまる図式の皮肉は、いずれ梅子にブーメランとなって返ってきそうではある。
それは悪くない、だがそれだけでは片手落ち、という行動バランスの問題は、これから予想される成長絡みで避けて通れない課題だと思うので。

何故か自分のための行動を起こす場合、必ずといっていいほど初志貫徹とはならない、当初の「自分のため」が、いつの間にやら「他人のため」にすりかわってる、という梅子の徹底した「迷走」ぶりは(書き手が)意図的にやってるはずで、今後この愛すべき「問題児」をどう鍛え上げて医者らしく成熟させるのか、その過程には興味あるところだ。

そもそものきっかけは自分の学費稼ぎのつもりで、勝手に露店を構え体温計を売ろうとして失敗、陽造に助けられ、そこで偶然に出会ったコーラを、江美の汽車賃稼ぎのため見よう見まねで仲間たちと作ろうと奮闘、結果的に勉学が疎かになり、追試を受ける羽目に陥る、とこれもいつのまにか目的が「他人のため」にすりかわるパターン。
長所だの短所だの色をつける前に、梅子という人間のありのままを少しも揺らがず打ち出してくる徹底ぶりに好感。
(いくら主役たるヒロインとはいえ、過剰な梅子マンセーに陥らないようギリギリの抑制バランスが働いているのもいい)

戦後の焼け跡からの復興というテーマが、311を意識しているのは自明であり、そのシャレにならん取り扱いの難しさを生真面目に受け止め過ぎたか、シビアな重苦しいムードを極力回避し、強迫観念的な過剰さで、明るくあえてポップな感覚を強調した嫌いはあったし、そこから敷衍して戦争被害への視点導入の遅さには、作り手側のためらいが背景にあったと思われてならない。
どう描いてもヘビー必至な、戦争によって手酷く傷つけられた人々の内面をめぐる問題をようやく出してきたか、というのが正直な印象だった。

とまれ来週はダンスパーティが主軸になるのか。
(先が読める展開と批判される割には)これちょっとどう転ぶやら予測つかないんだが。
ボウケンのチーフ(高橋光臣)出演含め、引き続き野次馬興味が尽きない。











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