第6週(次へのステップ)のつぶやきまとめと感想追記/梅ちゃん先生


できない子だからこそできる、「私には無理」とうつむくひとを励まし勇気づけること。おバカ力、駄目力は侮れない。
2012年5月7日

解剖実習に臨む乙女たちの建前(ご遺体の尊厳がどーたら)と本音(怖いわキャー)。便所連呼のまさかの復活といい、上っ面の綺麗事にぶつけるユーモアで包んだ毒気は批判承知でやってる疑惑が急浮上。どんな朝ドラ破壊者だよ!w
2012年5月8日

技術はもちろんだが心も大事、というのは311以降の問題意識の立て方としていい線いってると思う。
2012年5月9日

遺体も同じ人間(モノに非ず)。諭す先生と一緒に反省込めて手を合わせるも、熱心高じて一人置き去り状態と気づくや、あたふたと部屋を飛び出す梅子(やっぱり怖いからw)。大事なポイントはきっちり押さえながら、憎めない矛盾抱えた人間臭さも抜かりなく描くバランス感覚がいい。
2012年5月9日

考えてみれば排泄は生きてる証だし、死んだ身体はホルマリン処理しないと腐るのだし、解剖実習に対する信郎の「気持ちワリィ」もありがちな一般庶民の反応で、こういう「上から」ならぬ「地べた」目線の気取らないスタンスいいよなと思う。
2012年5月9日


※集団ヒステリー化する番組バッシング現象(デマや言い掛かりや悪質な中傷まで飛び交う始末)にほとほと嫌気が差して以降は離脱したので木金土はなし。
離れてしまえばネガティブ書き込み目にする機会もなくなるから、朝や昼間から元気を奪われずに済む。クタバレ同調圧力


真田が額縁ショーを話題にして松子をからかい、後からそのエロな意味を知った松子が、粗末な自宅の外にしつらえたドラム缶風呂に浸かりながら、梅子のキャバレー専属歌手あかねとの交友関係に忠告するカタチを借りて、「違う世界の人とは所詮わかり合えない、付き合わない方がいい」と否定的物言いをするのが、徐々に真田に惹かれていく自分への戸惑いと躊躇と恐れと尻込みと自制、が綯い交ぜとなった女心を思わせるが、

だいたい松子は人の話で自分語りをする傾向が強い。
以前にも、いやアナタのことはいいから(苦笑)と突っ込みたくなる場面が一度ならずあった。
女のステロタイプ(いわゆる「女らしい」と形容される典型タイプ)を体現するキャラなのかもしれない。

それはともかく額縁ショーから思わせ振りにドラム缶風呂に繋げる下世話なお色気演出が、まさに戦後復興期の何でもありな野蛮な活気を表しているようで嫌いじゃない。
かつてお上品だった下村家の人たちも戦後の変化の潮流と無縁ではいられない、それで母も祖母も回を追うごとにキャラが立ってきたのなら、なるほどと腑に落ちる描き分けだ。

しかし真田もだが、松岡俊夫も初対面から梅子をわざとからかうようなS的言動を繰り返してるのが気になる。まさかの一目惚れか。
オッサン風貌でロリ趣味(実年齢より見かけ上)では洒落にならんと思うが。
梅子の方も父親と似た相手を選んでしまうファザコンの直球心理、ということなら興味深くはあるが。
信郎の目前で梅子にダンスを申し込み、あれよとかっさらって行ったトンビ、もとい松岡が、最後に含み笑い潜ませて投げた視線の先には、ノブぅ〜(梅子がダンスの練習相手に指名した時のこの言い方と、「早く来て頂戴」といいたげな可愛いふくれっ面にメロメロ)がいたのだろうか。
シンケン殿に勝ち誇ってみせるボウケンチーフの図。

人を人として見る目を失ってはならない。
気にかけたり心配してくれる相手がいるのは幸せなこと。
人を待たせるより待つほうがいい。

コメディの様相を呈しつつも、おふざけに特化するでなく、週の流れを引き締める重しとなる珠玉のシーンと台詞を入れてくる配慮は支持したい。
批評性伴う毒も帯びながら、しかし基調となるのは飾らない温かみのあるユーモアなので嫌味がない。
全部調べては書き出せないが上記3つに共通するのも、他者を思いやる心こそ大事、であり、相手に対する尊敬と信頼こそ人間関係の基本、とする考え方だと思う。

時代の変化に乗じて、あろうことか下村家の女たちまでが一致団結して自分に楯突くようになったと大いに憤慨し、「勝手にしろ!」と雷を落とした後は、ただただ黙して疎外感に耐えていた父建造のかたくなな心に、梅子の素直な声が届く。
「(いつも心配ばかりかけて)ごめんなさい・・・・・・いいえ、いつもありがとう、心配してくれて」

そしてC班の仲間たちも残らずダンスパーティに興じる中、父と母が、また父と姉が、たどたどしいながらも心通わせダンスするさまを、さも嬉しそうに幸せそうに、にこにこ微笑んで見ている梅子。
ごく自然に(恩着せがましくも義務感からでもなく)黒子に徹して、人の幸せそうな様子を心から喜べるというのは、やはり誰もが簡単にできることじゃない稀有の素晴らしい才能だし、なんとも眩しいばかりに美しい人間性かとしみじみ思う。
ため息とともにああこの子には本当に敵わないなと思い知らされる。
人がそれぞれの理想の完成形に向かって日々精進するのを「生の充実」というなら、その具体的方法に定型はないはず。
梅ちゃんはあれでいいしあれで最高なんだよきっとな。
人の生き方心配する前にテメエの生き方心配しろ。至言ですな。







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