自分のことよりももっとあなたを愛します

純と愛』本日放映分のラストにて、
純が誠を介して知った愛(いとし)からの伝言が「結婚式に出てくれ」だった時点で、分かった、
愛は、愛のすべての行為言動は、ことごとく純のためであって、自ら発した
(自身の大切な思い出の絵本である『眠り姫』に登場する王子の台詞を引用した)誓いの言葉に
忠実たらんと努めていたのだと。

結婚式とは純の兄貴の件以外であるわけがないのは、
純本人も気づいてなかった彼女の本音を的確に察し、純が交わしたホテルの外国人客との約束よりも
宮古での家族の問題を優先するよう勧めた前例からも明らかだろう。

あの時も今回も、きっと愛は純の隠された本音を理解し、かつ最大限に尊重し生かすために行動している、
そこに良くも悪くも他の基準による「邪念」は混じらないのだ、彼女に良かれとの思いが彼の行動原理を支えていて、
そこは潔癖なまでに一貫しているのだ。

「僕はあなたのことが好きです
これから僕は自分のことよりももっとあなたを愛します」

これまでは100パー自己防衛に向けてきた労力(人の本性を見抜く特殊能力)を、純のため使えば使うほどに、
自身のための守りは疎かとなり、剥き出しの柔らかい心は直に衝撃にさらされる。
でもそれでも愛は構わなかった、彼女のためなら自分が傷つくことも厭わなかった、
純が彼のことを信じると言った、その言葉を信じたから。

別れた後でも選ぶメニューがクリームシチューに偏るほど愛のことを恋しく思いながら、よりによって
(変わり者の愛なんぞより自分こそが純に相応しいと自負する)水野に、愛のことを軽々しく相談する純の振る舞いからは、
残念ながら愛に対する真摯さや誠実さが今ひとつ感じられない、

世間の厳しい無理解から彼を守るどころか、結託して(つまり彼を裏切って)その言動を「病気のせい」と非難した
自己正当化の言い訳に傾いてしまっているように思う。

そのブレまくりな自らの心の弱さに、気づけ純ちゃん!

ところで、同じメニューを連続させるこだわるところが、純にはあるようなんだが、
となると肉まんのケースはどうなってんだろう、
何かあれにこだわる理由でもあるんだろうか、あるんでしょうねシチューの例から考えても。

彼女が落ち込んだ時に決まって脳内でぐるぐるめぐり出す、呪われたwひな祭りの歌の由来も。

あのあどけなき童女らの歌声がホラー紛いに聞こえてしまうのは、なぜ?(真似っこ純ちゃん)




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