八重の桜(1〜4回分)つぶやきまとめ


◇ならぬことはならぬ

木に登った八重が彼方より近づく容保一行を見つけるシーンがそっくり「おはなはん」だったり、
「オナゴはならん」の一点張りで聞く耳を持たない父に向かい、それでも「鉄砲打ちになりたい」と執拗に八重が喰らいつくのを、
本大河の堂々たる朝ドラ化宣言、と読み取ってみる。
2013年1月6日 - 21:14

冒頭の南北戦争会津戦争のシーン、中盤の軍事操練、そして騎馬シーンと、アクション大盤振る舞いに胸躍った。
久々のヒットきました、待った甲斐ありました。初回サービス(なのかもだが、いいんだ嬉しかったんだ)にサンキュー。
2013年1月6日 - 21:20

端正かつ静謐な映像美、しっとりと潤いを湛えた色合いの、深み渋みがとてもいい。シンメトリーなショットも印象的。
どのシーンも美しく無駄がなく、瑞々しい情感と活力を湛えている。
キャスト陣も今回は年齢層の幅が広がり、本映像が醸す落ち着きと渋さを一層強めていたと思う。
2013年1月6日 - 21:21

ものの道理」を大事に考える會津気質の堅実さ真面目さが、なんともしみじみ沁みる。
「ならぬものはならぬ」と言い切り、凛と屹立する魂の清々しさにつられて、こちらの背筋もぴんと伸びる。
忘れたくない、この感覚この気持ち。
2013年1月6日 - 21:28


◇やむにやまれぬ心

鉄砲は殺生の道具、ゆえに畏れよ生命の重み、砲術やるなら学問と技を磨かねばならん、立派な武士でなければならん、と。
しかしこの「立派」なる言葉の、なんと耳に新鮮に響き、またその響きの快いことだろう。
2013年1月14日 - 18:05

吉田寅次郎の密航未遂、その国思うが故のやむにやまれぬ心を、汲んでやれない幕府の冷酷薄情に、
「何たる大馬鹿か!!」と一喝して捨てる佐久間象山
西洋の技術と東洋の道徳で俺たちが時代をつくるのさ!と、べらんめえ調で息巻く勝麟太郎
今週の「好きでした(糸子風)」な男たち。
2013年1月14日 - 18:12


◇蹴散らして前へ

非合理極まりない制度慣例の権威を、後生大事に崇める思考停止の有り様に、激しい怒りをぶつける覚馬。
居並ぶ体制側に一歩も引かず「まるで井の中の蛙だ!」、叫んだ直後やっちまったと我に返る。
潔癖で無骨で恐れ知らずの向こう見ず。青年という言葉のイメージにこれほど嵌る男もいまい。
2013年1月21日 - 16:39

覚馬と八重の兄妹のうちに備わる会津の魂と進取の気性、その保守と革新どちらの勘所も外さない融合バランスの妙。
多勢に媚びず一途に信念貫く頑固さと、人目を気にせぬ剥き出しの好奇心は、彼らの中で矛盾せず同一線状にある。
2013年1月21日 - 16:46


◇妖霊星

会津精神の肝心かなめの部分は堅持し、その他枝葉のところで変えるべきは変える。
頑固さと柔軟さと。どちらも必要。バランスが大事と。
2013年1月27日 - 19:21

うーん今回も良かった。構図の切り方、人物背景の収め方、配分(色味含め)の端正が、いちいち好み。
カメラワークもキリリと抑制効いてて、また好み。眼福。
2013年1月27日 - 19:23