宮崎駿監督映画『風立ちぬ』関連ツイート(8/27-9/7)まとめ

※その1はこちら→風立ちぬ関連感想ツイート(7/24-8/4分)まとめ

8/27

録で『プロフェッショナル 仕事の流儀』の宮崎駿スペシャル。
最新作『風立ちぬ』を指し「時節を汚すようなメロドラマになった」と笑う。時節を汚すって。
その発想が、奥床しい羞恥と矜持が、何とも素敵で画面に見入ってしまう。あまちゃんアキ並みにかっけ〜と心中盛り上がる。
(続く)
2013年8月27日 - 15:46

妻にもトトロみたいなもん作ればいいのに」と言われたそうで。
「トトロみたいなもんって、トトロあるからいいじゃんね?」のコメに爆笑。最高。その通り、異議なし、もう大好き、などと
テンションさらに盛り上がる。
2013年8月27日 - 15:48

独断と偏見で選んだ(というか個人的に印象に残った)宮崎駿語録その1。
「俗受けしないことが分かってやるっていうようなことに傾く年齢なんだよ」
2013年8月27日 - 15:51

鈴木Pって宮崎駿の第一のファンなんだなあと思った。ファンだからこそ評価も厳しく辛口になる。わかる。
こんなもんじゃないよねもっと凄いはずだよねと勝手ながら期待してしまう気持ち。でも見事応えたんだな宮崎駿は。いいな。
そんな嬉しい体験してみたい。ぼそっと小声→「特撮でも」は禁句ですかね
2013年8月27日 - 15:55

これまでアニメは子供のためとの縛りを自身に厳格に課してきた宮崎駿の、当たり前の成熟した大人度にほっと息がつける、
安堵する。今回の風立ちぬ完成までの精神的葛藤とか苦悩とか、それらを乗り越えてでも作ろうという時代の危機感に急かされ
切迫した意思とかを、想像するだにぐっとくる、胸熱。
2013年8月27日 - 15:58

宮崎駿語録その2。「多少無理してでもやるべし!休んでしまった方が混乱だ、生産点を放棄しちゃいけないですよ」
2013年8月27日 - 15:59

ねぎらいの意を込めてだと思うがスタッフにパンを配って歩く駿(もはや呼び捨ての境地)に胸キュンやられるとか。
画面のこっち側で一人好き好き大好き祭り再び。
2013年8月27日 - 16:02

宮崎駿語録その3。「もっと物質的にも時間的にも窮迫した中に生きなきゃいけなくなるだろうと思うんです、その時に自分たちは
何を作るのか、少なくとも十分予想される時に、前と同じようにファンタジーを作って女の子がどうやって生きるかという風な
ことでは済まないだろうと思いました」
2013年8月27日 - 16:03

宮崎駿語録その4。「風立ちぬ、というのはですね、実は激しい時代の風が吹いている、吹き荒んでいる、その中で生きようと
しなければならないという意味です、それがこの時代の変化に対する自分たちの答えでなければならないと思います」
2013年8月27日 - 16:04

8/28

思い出し追記。宮崎駿風立ちぬ』の主題歌に起用されたことでユーミンひこうき雲』の歌詞が力強くポジティブに聞こえる
不思議。死から生へと楽曲の印象が180度変転する、以前のイメージがあるので自分の中では非常に劇的に、その驚きから
しばし打たれたように聞き入ったんだった繰り返し。
2013年8月28日 - 17:48

遥かな高い空を見据えて、他の一切に惑わされないと固く心に決めて、念じて、進む、進むだけ、風を切って猛然と、自らの道を
生きる、生きるのみ、その思い定めた意思のスピードを落とさぬよう。
2013年8月28日 - 17:50

8/29

宮崎駿風立ちぬ』が指し示す「美しさ」は飛行機云々のモノや事象じゃなくて、「人の生き方」に掛かるんだろう。
人生のあらゆる面倒や困難にもへこたれず一直線に突き抜けて自分を完全燃焼して生き切る、それは目の潰れるほど美しいのだ、と
いうことが全編通して描かれていると思った。
2013年8月29日 - 18:59

8/31

宮崎駿3万字インタ掲載のCUT読む。「主人公を戦争犯罪で断罪するお前は無実か、ではアニメーション作りをどう考えている」の
くだりにぐっと胸が詰まった。戦争に加担するのと同じくらいくだらない世の中にくだらなさを増やしている、子どもの生き物と
して育まれる時間を劣悪なコピーによって→
2013年8月31日 - 13:15

2)奪っている、浪費させている罪はどうなんだと。ずっと作り手から聞きたかった言葉を当然のように言ってくれる。
自らの背負った業(責任)と矛盾の痛みから逃げてない。そこに痺れる。
2013年8月31日 - 13:16

3)高橋源一郎による風立ちぬ読解には共感多々。ただ二郎には内面も葛藤もない、には同意できず。というのも渋谷陽一
指摘する二郎は宮崎駿(の分身)が真実なら、目立たぬながらも二郎を責めるようなシチュや演出や台詞が時々不意に表出するのは
宮崎自身の内面や葛藤の反映に他ならないはずだから。
2013年8月31日 - 13:20

4)だから宮崎駿はあくまで葛藤があるともないとも「言わない」と突っぱねる、戦後文学のアプローチからは「葛藤はない」で
正解でも、宮崎の心情はその思想とシンクロしてるわけじゃなく、言わないくせに劇中の手掛かり拾わないとボンクラ扱いで
罵倒する、でも未来を憂う愛ある嘆き節なのは明白。
2013年8月31日 - 14:10

5)若冲の表地でなく裏地に施した彩色が透けて見える技法のように宮崎駿の内面や葛藤は、二郎のポーカーフェイスの向こうに、
戦争をあからさまに語らない映画の背後に常にありそれが時々「呼ばれて」表出する、そういう二重構造が『風立ちぬ』を
分かり辛くもし傑作に仕立てた要因でもあると思う。
2013年8月31日 - 14:10

9/2

宮崎駿監督の引退ニュースに力抜けた。この人がいるから作り手側に期待や希望持てる、という数少ない希少なお一人が現場から
居なくなる、その衝撃の思いがけぬ大きさに我ながらたじろぐ。今後も作り手に向けて発言する意義はまだ何かあるんだろうか、
の自問自答がいまだ延々脳裏めぐり中。
2013年9月2日 - 8:36

9/3

引退の件を引きずった勢いで(滅多にしないのに珍しく)再視聴したプロフェッショナル宮崎駿SPとswitchの宮崎×半藤対談。
2013年9月3日 - 19:42

「呪われた仕事だって分かった上でやってないと話にならない、つまらない」とか「ひとつだけ良い、これが正しいって答えが
あるはずだ、それを嗅ぎつけるしかない」とか、まるで真理を究める求道者のような宮崎駿の言葉群。
2013年9月3日 - 19:44

本日あまちゃんでの大吉さんの「走るかどうかじゃない走らせにゃならん北鉄を!」な台詞は、生産点を止めるな!の
宮崎駿語録と同種の意地の通し方で、動かすは生かす、だと直感で理解する生き物としての的確な判断能力は、形而上の遊戯に
振り回されてない証拠でもある。
2013年9月3日 - 19:45

飛行機に美を求める『風立ちぬ』の二郎と、その二郎の生き方に美を見出す宮崎駿がいて、さらに二郎は宮崎の父親の投影でも
あるという構図。
2013年9月3日 - 19:48

だからCUTの風立ちぬ3万字インタビューの最後に宮崎駿がいった「自分のことを描いたんじゃない、僕の堀越二郎
取り戻したんです」の取り戻した、は本映画を通じて父を再発見し、また自らとの接点を見出した息子の喜び、とも思えたり。
2013年9月3日 - 19:52

switchの対談でも、父親に関するトンデモな思い出話を苦笑交じりながらどこか自慢気で競うように開陳しあう半藤さんと
宮崎さんが面白い。親父と息子の絆の強さに驚くやら感心するやら。
2013年9月3日 - 19:57

世の中が不安な時は楽天的になって皆んなが楽天的な時は不安になる(宮崎駿)、は決して現実逃避ではなく大勢に流されない
ために必要なバランス感覚だと思った。
2013年9月3日 - 19:58

9/7

宮崎駿引退記者会見の全文を今読んだところ。
ラストシーンの菜穂子の台詞を変えてすっきりした(わかりやすくなった)との一件だけでも貴重な情報でした。
神曲で煉獄でしたか、でここに至ってまだ飛行機の未練断ち切りがたい二郎に菜穂子が「もう迷うな」と。
なるほどそれもアリですねいいですねえ。
2013年9月7日 - 15:39

質疑応答で宮崎監督お気に入りのロバート・ウェストールの名が挙がり、未だ『かかし』以外手を付けてない情けない現状に
思い至る。いつかは児童文学にきちんと向き合いたいと思いつつ果たせてないジレンマ。
2013年9月7日 - 15:47

昨夜の紅の豚。パシリムでロボ成分もっと!と願った通りのほぼ全編あらゆる角度から飛行機を大盤振る舞いで見せてくれるのと、
抑制された恋愛仕立てが宜しいのです、風立ちぬだけじゃない(その他にもハウルとか)恋愛は宮崎駿の描きたいテーマの一つ
だったと思う、ロマンチスト宮崎駿の面目躍如。
2013年9月7日 - 18:04

某番組での一幕。髪の毛は感情の高まりに呼応して動くんです、僅かでもそれをちゃんと描かなきゃいけない、と
若手アニメーターの挙げてきた画に真剣に集中して直し入れてる姿が印象的だった宮崎駿監督。人の精神性を重視し願わくばと
期待する心情あればこそ。いでよ見事応える才能よ。
2013年9月7日 - 18:17