主役はバイク!なアクションを堪能/牙狼<GARO>〜MAKAISENKI〜(3)






第3話『車輪』

横山誠(本編)監督に坂本浩一(セカンドユニット)監督が助っ人参入し、ほぼ全編をバイクスタントとCGの融合による凝りまくりのアクションで構成された、作り手の野心と意欲がテンコ盛りな回。
鋼牙の乗ったバイクが華麗に空中を跳び、狂ったように爆走するホラーに憑依されて何本もの触手のようなものがうねうねとまとわりつく怪物と化したバイクに斬りかかる時の、時間を自在に操るテク(スローモーション入れてリズムを変える)とワイヤー使いなど、Wの映画「AtoZ」を思い出させる坂本監督の仕事ぶりが随所で光っている。

先を行く怪物バイクに鋼牙が必死に取りついて離すまじと粘るも、ついに蹴り落とされ、(何しろ相当スピード出てるゆえ)地面をすごい勢いで後方にすっ転んでいくのが、まるで切れ目なく連続したワンショットに見えるのはさすがの一言。

またCG処理だけでなく、牙狼演じる伊藤慎SA自らも、怪物バイクの触手に宙吊りにされ、道路脇の障害物にガンガンぶつけられた挙句、放り出されるスタントをこなす(スーツアクト贔屓に)美味しいシーンもあり。

若き魔戒法師レオの発明した魔戒獣・号竜(小型犬サイズのメカ型ペットみたいなやつ)、その名もコルト、のメカメカしい動きがいちいちキュートでツボ。
トンネル内で遭遇したホラー・メルギスの攻撃を、ご主人レオと同じ動作でくるんと横に側転してかわし、ご主人の号令に従い、ええい!とばかり必殺ボンバーを撃ち出す(時のポーズもおそろい)。
メルギスを倒した後はよくやったと頭部(らしき部分)を撫でられ、ご機嫌そうに左右に数本ついたトンボの羽みたいなもんをハタハタと動かしてみせる。キューキュー鳴きながら。カワイイ。

ラストに零ちゃん登場。それだけでほくほくと嬉しくなるのが元レギュラー陣に知らぬ間に寄せる愛着の強みか。
変わらぬ友の人懐こい笑顔に、鋼牙ならずとも温かい気持ちが胸に広がる思いがする。今後も度々出てきてはお堅い鋼牙相手に、毎度の軽口叩いて欲しいなあ。牙狼garoと絶狼zeroの再びの共闘が最後にあれば(あると信じる)さらに盛り上がりそう。


テレ東サイト→ http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/garo-makaisenki/index.html