魅惑の連携プレー&カンゼンバースト!/ゴーカイ(39)+フォーゼ






ゴーカイジャー第39話『どうして?俺たち高校生』
監督:竹本昇、脚本:香村純子


◇過去ネタを丁寧に拾う”気配り上手”な香村脚本らしい、青春満喫!なメガレンの学園ライフを彷彿とさせるAパートと、
等身大にロボに、竹本節が存分に炸裂したBパート、のバランス配分は納得。

◇現デジ研の部室はバカみたいに広いなとか、各自好きなように単独行動し始めるのはゴーカイ面子が海賊だからと言いたいのかとか。
タイムの圧縮冷凍ネタやメガレンのINETネタを散りばめる、ファンサービスにも抜かりなし。

◇後半の怒涛の盛り上げに、待ってました!と胸がすく思い。そうそう、こういう派手に押しまくる勢いのある映像が、観たいんだよ期待してんだよ戦隊にはさあ。
今回もカンゼンゴーカイオー合体以降にかかってた例の挿入歌は、やはり宙明曲だったか、わくわくと胸高鳴るのも道理、一気に盛り上がるんだよなあ。そうそう、ただのBGMじゃ駄目なんだ腹に力が込もらんのだ、歌詞付きならではの泥臭さ(←褒めてる)こそが、戦隊の真髄と信じる。賛同者募集中w(無期限で)

◇諸星学園内にバスコが時限爆破装置を幾つも仕掛けていると知り、デジ研部員のつきとめた箇所を、ゴーカイ面子がしらみ潰しに次々見つける中、男子更衣室に突撃するゴーカイイエロー。
着替え途中の男子部員たちが慌てふためく中で、一人けろりと落ち着きまくった態度に、「ダイジョウブ、見慣れてるから♪」と爽やかに答える蜂須賀イエローを幻視。ふ、説得力に問題なしだぜ!

◇なんとまあ、等身大での連携プレーはいつ以来だろう、随分と見てなかった気がするが。
以前に登場したゲスト行動隊長(キャラ名分からん)に、身体の前面を協力な盾みたいなもんが保護してて、ゴーカイ側の攻撃がことごとく無力化される、みたいなエピがあったと記憶してるんだが、
結局そいつの弱点は、盾で守られてない背中だったとかいうオチで、でもうその時に、何故にフォーメーション組んで背後に回る奴がいないわけ、真正面から揃って攻撃するパターン繰り返すだけなら5人いる意味ないじゃん、とかなりガックリきてたんだった。
赤銀、青黒、桃黄、の二人一組になり、前後左右から畳み掛けるように連続攻撃を仕掛ける。散々ゴセイでお目にかかったが、やはり5人のチームワークが決め手の、戦隊の良さを生かした黄金パターンは、無条件で格好いいと思ったしみじみ。
これよ、この休みなく繰り出す弾むようなテンポよ、観たかったんだ渇望してたんだ(ヤクギレ続きで苦しいのなんの)。

◇バスコが一時撤退を決める時に、あとは宜しくと置き土産的に出現させる何とかロイドの片割れに、ロープ状に長く伸びた触手を巻きつけられ、手繰り寄せられるロボ(ゴーカイオー、ええとマジverの方だっけ)がカワユス。
左の拳が飛び出す決め技、ゴーカイカンゼンバーストが、ロイド二体に命中、まぶしい閃光を放ち、派手に爆発、粉々に砕け散る流れまで、ずっとワクワクが止まらなかった。サンキュー竹本監督!


おまけ。フォーゼ第11話。

◇これまで見てきた、限定された範囲内の撮影だけではいまいち掴めなかった、月の秘密基地のライダー部員が集まる部屋の内部が、部屋全体を見回すように大きく回り込むカメラワークや、独自のレイアウトやアングルのおかげで、ずいぶん細かな箇所まで分かるようになったのは、喜ばしい。
月基地のセットだけでなく、JAXAをはじめ、どこかの公園や廃物置き場でのロケも、十全に使い尽くし、見せ尽くそうとする意思を感じた。おかげで視界がぐんと拓けて気持ちのいいこと。田崎竜太監督こちらもGJ!

新登場のフードロイドは、ペンギンもどきな動きがキュートだったが、あの動きをほぼそっくり再現した玩具なら、ちょっと見てみたい気もする。(そこそこ似せた程度じゃ食指動かんけど)