黄金の日日とカーネーション雑談






一服タイムの気晴らし代わりに。


午前中だったかのTVプログラムにて、黄金の日日をやっているのに行き当たり、途中からだったが俳優陣の豪華さに引き込まれ、最後まで観てしまった時点でようよう理解したのが、脚本家の故・市川森一を偲ぶ番組編成だったこと。
でも第一回放映分のみ紹介って、出演者の一人ではないが、続きが気になるではないか。
子供の頃に確かに観ていた記憶はあれど、詳細な内容把握もおぼつかず、親と一緒に何となく、程度の視聴だったから。

ちなみに。返す返すも勢いのある熱い大河だった印象だけがある。
信長(高橋幸治)、秀吉(緒形拳)、家康(児玉清)辺りの絶妙キャスティングに始まって、丹波哲郎だの鶴田浩二だの志村喬だの、豪華さに目移りしそうな綺羅星のごとき映画スターが贅沢に投入されていた。
大河というと一年、いやもう二年前かに動画サイトで拝見した、『風と雲と虹と』主演の加藤剛の美丈夫ぶりが思い出され、今ちょうど『坂の上の雲』で伊藤博文を演じておられるが、歳を重ねても相変わらずの麗しさよと、個人的に主演の本木雅弘阿部寛をぶっちぎりで追い抜いて、作品中で最も登場が待たれる役者だったりする。

閑話休題

で、本編放映後に、市川森一を偲ぶ人物として紹介された、主演の松本幸四郎(当時は市川染五郎)のビデオコメントが、昨日の『カーネーション』での善作のマボロシを連想させて、それがちょっと興味深かった。

娘(松たか子)の贈ったガラス細工の天使像に、いたく感激した市川から、娘宛てにお礼の手紙が届き、そこには、これからは天使ミカエルとなってあなたのご活躍を見守りたい、という主旨のことが記してあったそうだ。
その時、病気については何も知らされていなかったのに、なんだか嫌な胸騒ぎがしてならなかった、と神妙な顔で語るのを眺めていると、
善作が旅行前に示した、娘への感謝の言葉や店主と記す気遣いは、本人がことさら意識しなくとも、ごく自然にここらが潮どきと薄々了解していたから、最後に大事なケジメをつけて旅立った、という風にも思えてくる。


昨日の土スタは録画で。八重子さんこと田丸麻紀の華やかな美貌にもいっぺんで釘付けだったが、番組中の天然ボケ披露がとても可愛らしく、さらなるダメ押しで登場した、彼女の天然ぶりを具体的に紹介する証言コメント(オノマチ含む)に、慌てふためくリアクションもまた可愛い!のであった。
玉枝さんこと濱田マリによると、「安岡会」なる安岡家メンバーによる集まりを企画したそうだが、あいにく男子二人は急な仕事や風邪を引いた等の理由で欠席、仕方なく女2人だけで決行した?んだったかな。そこはウロ。
どうやら風邪っぴきは勘ちゃん(こと尾上寛之)だった可能性大。というのも、欠席知らせるメール見て、やっぱヘタレやな、と(ひでーw)言い合ったらしいから。苦笑

話は前後するけれど、前述の番組の終わりに、年末のカーネーション総集編やSP番組などの番宣があり、後者は、視聴者の作品に関する疑問質問に答えていく(だったかな)内容とのこと。
質問の具体的例としていくつか挙がった中に、なぜ糸子は洋服を作る仕事をしながら、いつまでも着物のままなのか、というのがあって、昨日の今日でもあり、自分なりに考えてみたのが、
呉服のプロとしての矜持を生涯持ち続けたであろう、善作への敬意の念の象徴として、着物を一生着続けることを一種の信念として貫いた、という仮説。
なにぶんにも(繰り返すが)昨日の今日ゆえ、当たらずとも遠からず、な気もしている。