シャリバンに扮したシャイダー、に見える件


しばらく溜め込んでいた宇宙刑事シャリバンの録画消化に勤しんだ昨日気づいたんだったが
シャリバンを演じる村上潤SAに降りかかった不測の事態、怪我なのかあるいは病気なのか、による
降板の後を引き継いで、柴原孝典SAがシャリバンとなって初登場する回は、もしや34話なのであろうか。
※村上SAに関する追記はこちらのつぶやきまとめ記事で

OPクレジットには依然として変更はないが、昔の事ゆえその辺は結構いい加減に処理されているんじゃなかろうか。
あのバネ仕掛けを思わせる軽快さでステップを踏む動きや、一歩の大きな踏み込みは、柴原シャイダーの特徴だったから。
少なくとも村上シャリバンらしくはない。その違いは一目瞭然なので、違うものは違うとしか言えない。

ちょうどその数話前くらいから未見だったので、全体をざっと流して
(まとめ見の場合、つい時間短縮で変身後のスーツ主体になりがち)観ていたら、
明らかにシャリバンの動きが「シャイダーになって」いた、つまり演者の交代はこのケースでは、
柴原シャイダーシャリバンを演じている感覚なのである私にとって。

あれはシャリバンである、との認識を裏切って、
あれはシャイダーである、と意識の何処かが反応するのを止めようがない。
それほど柴原シャイダーが唯一無二のものとして、記憶にインプットされてしまっているのだろう。

個人的には至福の時の到来ではあるのだ、柴原シャイダーの面影が感じられる、それだけのことが
想像以上に豊かで満ち足りた心持ちを運んでくるのには、さすがに驚く。
我ながらお目出度く出来ている。
単純バンザイである。ザマーミロである。ついでの勢いだ気にするなである。

それから、柴原シャイダーもといシャリバンには、くるりと空中回転から着地して次の動作に移る時に、
まったく隙がない、一切の無駄な動きがない、まさに吸い付くように地面に着地した瞬間、直ちに
次のアクションに移行している、あれは何なんだろう、少しのブレもないあの安定感と素早さには見惚れる。

崩れない完璧なフォームは美の異名なり。なんという眼福。ミーハー精神いまだ衰えず。どころか
生涯この傾向は変わらんのだろう。
美しいものは人を無防備にさせる、心地良く感性をのびのびと開放してくれる。
ありがとう柴原シャイダーもといシャリバン

こんな調子の私は、明後日から封切りと聞くギャバン映画へ足を運ぶべきかどうか、実は迷っている。
過日のゴーバスにてゲスト出演した際のギャバン(主に変身前)と、ミミーのポジにいる「花織ことは」もとい
女子の相棒(名前覚えてない)に、正直さほど惹かれず、下手に期待して見に行って予想に反して落胆するよりは、
しばらく時間を空けでもしてDVD等での確認で済ませるのが無難な気もする。

ギャバンですら払拭しがたいこの厄介な警戒心である。況んやシャイダーをや。

せめて田中秀夫と並ぶか凌ぐくらい頼もしい監督が排出されんことを願うばかり。

14日放映分のゴーバスは言うに及ばず、ウィザードもスーツアクションの撮り方が
まったくもって食い足りず。
この毎度満たされず累積しゆく慢性的渇望状態、圧倒的飢餓感をどうしてくれよう。
煌めく才覚の出現を切に待望したい。







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