つれづれ

赤秋 仲代達矢・喪失からの出発/NHKBSアーカイブス

タイトルが気になって録画予約しておいた番組を視聴。 2005年度の制作(放映)番組との紹介が。番組サイトのリンク赤秋(せきしゅう)とは、今は亡き仲代達矢夫人の造語とのことで、 青年期の青い春、青春に対する、老年期の赤い秋、で赤秋とのことらしい。 …

現実を見ようとしない、それが現実。(by宮崎駿)

タイトルは『本へのとびら』という著書の、 三月十一日のあとに、という章で語った言葉から。「今ファンタジーをつくってはいけない」とも。二つの言葉は密接にリンクしている、と感じる。「現実逃避」したがる大人たちの手に余る代物だから、 (今は下手に…

午後二時四十六分。

一年前の本日、その時に、黙祷。他地域との著しい温度差を訴える、被災地からの声、 見捨てられた気になる、との訴え、心に刺さる。言葉が止まってしまう。放射能関連で、すでに酷い差別は生じている、という。絆だとか頑張ろう日本だとか、言葉だけが先走り…

スタジオパークに綾野剛

『カーネーション』の周防も好青年だったが、 その演者たる素の綾野剛が、また 輪かけて魅力ある人物なのがスタパで判明。周防龍一のどこが一番の魅力かと問われたら、 あの空気をピリピリと震わせて心地よく響く、 魅惑の低音ボイスを、迷わず筆頭に挙げる…

優しさは強さ。石牟礼道子/ETV特集

2/26放映のETV特集『花を奉る 石牟礼道子の世界』をようやく録画視聴。 思いもよらず、めったにない秀作だった。圧倒された。水俣病の歴史、何も知らずまきこまれた人々の地獄、 なのに我が身の不運を嘆く以前に、 目の前にいるつらい境遇の人を励ます、優し…

スタジオパークに尾野真千子

まっちー(とひそかに呼ぶ)にハンカチを差し出してあげたい衝動、抑えがたし。 ◇元々のハスキーな声が、さらに本日はかすれていたような。 仕事がハードで、声帯使いすぎちゃった?◇三年前のスタパ初ゲスト時のVを見て、あ、これが私の中の、カーネーション…

スピルバーグ監督へのインタビュー

記憶が消えぬうちに箇条書き。◇最新作『戦火の馬』は戦争映画ではなくラブストーリー。愛と信頼と希望の物語。◇これまで手がけてきた作品のメインテーマは成長(チェンジ)。試練に耐え、困難を乗り越え、新たな自分を獲得する成長の物語を常に描いてきた。 …

真実に向き合うことで救われるココロ/怪物はささやく

パトリック・ネス(著) シヴォーン・ダウド(原案) 池田真紀子(訳) ジム・ケイ(絵) テーマはシンプル、だがその深みは大人にも訴えるYA小説。どんなに辛かろうと酷かろうと、ありのままの真実から目を逸らさず 自分の偽らざる本心を見据える勇気を、1…

録画視聴覚書

目疲れ。一度に欲張り過ぎか。 寝不足で舟漕ぎながらも消化作業終了。とりあえず満足。 WOWOWにて過去のアカデミー短編実写映画賞受賞の四作品(うち『Pickpocket』のみ再見)。 ※『West Bank Story』、導入にて結構本腰入れてスタンダード映画のパロディや…

「きっぱり白黒つける断罪」の「わかりやすい格好良さのカタルシス」を疑え

ドキュメンタリー&報道特集に言葉を失うばかりだった昨日のこと。深夜の海外ドキュメンタリーではクメール・ルージュの虐殺が、加害被害双方の証言を交えて生々しく炙り出され、旧人民(農村の人間)と新人民(都市の人間)とに大雑把に二分し、中国の文革…

わたしの存在がこの世界から無知の闇を消し去りますように

『紛争地帯に生きる〜カシミール地方 〜少年の日々〜』 Angels of Troubled Paradiseかつてムガール帝国皇帝が「地上の楽園」と讃えたカシミール地方では、 1940年以降、その領有権をめぐりインドとパキスタンの争いが続いている。インド側支配地域では…

スタジオパークに柄本佑

スタパ本日のゲストトークを録画にて。懐かしや、『ゲゲゲの女房』の菅井伸こと菅ちゃん、である。 そうか、前作の朝ドラ『おひさま』主人公(陽子)の幼馴染みタケオ役は、弟の時生くんだったのか。本日話題に上るまでまったく気づかんかった。 ゲゲゲを除…

由紀さおりヒットの考察(『ニュース深読み』より)

今朝のNHK『週間ニュース深読み』(小野文惠アナが司会進行役を務める番組)にて、世界が注目する由紀さおりと初音ミクからその人気の要因を考察するコーナーが、なかなか興味深い内容だったので備忘メモ。人気の理由ベスト3と称して、かつてのTBSのザ・ベ…

境界線を越える思想

シリーズ・日本人は何を考えてきたのか/第4回、を視聴。番組の最後のまとめに、非戦と平等を掲げて社会主義の理想を追求した幸徳秋水と堺利彦は、「国を越える思想」の必要を主張したのだとゲストの識者は指摘した。自国が利益を得るためなら他国が不利益…

3.11を語る辺見庸の言葉に共感

シリーズ・私にとっての”3・11”「瓦礫の中から言葉を」作家・辺見庸、という 久々に観てみたNHKのEテレ早朝番組(去年4月のアンコール放映を録画で後から)中で とりわけ感銘を受けた箇所を、某掲示板にて紹介された書き起こしから、ありがたく拝借コピ…

SONGSで夜明けのスキャット

歌手・由紀さおりの、去年12月に行われたニューヨークはタウン・ホールでの公演より。番組を視聴する以前に、PinkMartiniと組んだ『1969』のアルバムも聴き、昨年秋のロイヤル・アルバート・ホールでの成功も耳にしていたのだが、あらためてライブ映像…

気まぐれつぶやき(no-twitter)

◇シネフィル・イマジカ(3月以降ハイビジョンに切り替わるらしい)かWOWOW辺りで、アンゲロプロス監督特集をやる予定はないのだろうか。 5、6年前かにCイマジカでやったような覚えがある全作品(せめてそれに近いラインナップでの)一挙放映企画よ再び。◇…

かつて私が《言葉》で伝えようとしたことは一度もない

巨匠たちの“青の時代” スタンリー・キューブリック(映画監督) 俺の眼を見つけた! 先月録画したまま未見だった、シリーズ巨匠たちの”青の時代”、キューブリックの回を、ようやく視聴。 タイトルは番組内で紹介された本人の弁によるもの。 写真雑誌の専属カ…

言葉が100パーセントになっていく

田原総一朗の遺言2012録画消化の日々は続く。朝生司会者なる肩書きが、最も一般には広く認識されるのだろう田原総一朗は、かつてテレ東のきわどく対象に斬り込む数々のドキュメンタリーを手がけた「名物」ディレクターであり、番組ではそれら映像作品群…

新春TV放談2012

同タイトルの番組は去年もやっていた(去年は天野祐吉だったかテリー伊藤だったかがいたような)覚えがあるが、今年は一般観覧者をスタジオに入れたり、パネラーの幅を広げ(単純に)数を増やすなどの制作上の熱意が(昨年と比して)加わった分、互いに立場…

紅白と第9と橋本平家

大掃除のついでにリビングの模様替えまでこなした昨日の大晦日、酔狂ついでに購入後、長らく積読状態だった橋本平家全巻に取り掛かったのが、同日午後遅く。 しかし家人が観ていたNHKの紅白を、途中から一緒に観始めたのであえなく途中まで。しかし今更の驚…

問題の本質から、逃げているのは、誰だろう

季刊雑誌SIGHT(サイト)の50号を購入。「原発報道を終わらせようとしているのは誰だ」と題し、既存のメディアが総じて触れたがらない(それこそ「穏便に」済まそうと及び腰になっている)問題の暗部へ、挑戦的に斬り込む姿勢や良し。ところで渋谷陽一の巻…

群れない、慣れない、頼らない、という生き方

一昨日だったか偶々タイトルに惹かれて録画しておいた、画家・堀文子氏のドキュメンタリー番組が、予想以上に良くて、その他のスティーブ・ジョブズや都倉俊一の特集番組とともに、ディスクに一括保存したんだったが、ご自身の生き方のモットーを(まるで絆…

削除ニモマケズ。※追記1〜3

先ほどカーネーションのやふー感想欄の投稿に、反論めいた内容を書いたところ(論点が論点だけに、管理者が慎重を期した気持ちは分からんでもないが)、削除されてしまったのでこちらへ載せておく。ちなみに皆で共有するような場所への投稿はまずしない派。…

さよならtwitter

独り言、のようなもの。現在は一応休止モードという形にしてはいるが、すぐに削除せず保留にしたのは、書く内容に拠るところが大きい。視聴後つまらないと感じたら、どこがどうつまらないかを躊躇なく書くという元よりの姿勢が、ツイッターにはそぐわない(…

黄金の日日とカーネーション雑談

一服タイムの気晴らし代わりに。午前中だったかのTVプログラムにて、黄金の日日をやっているのに行き当たり、途中からだったが俳優陣の豪華さに引き込まれ、最後まで観てしまった時点でようよう理解したのが、脚本家の故・市川森一を偲ぶ番組編成だったこと…

追記:過去を客観的視点で検証し直す必要性を考えてみた

>愚かしさも人間のうち、などとしたり顔で開き直るような、厚かましい根性にだけは成り下がりたくない先日のカーネーションの感想記事で、男の浮気の一つや2つ、を当の男が主張すると、開き直りに聞こえてしまうから、女である糸子に対しまるで説得力がな…

追記(のようなもの):反戦と呼ぼうが呼ぶまいが

糸子やら貞子やらが「戦争うぜー!」な気分なのは間違いないだろうに(劇中で歪曲の余地なくそのように描かれてる)、最近訪れた某所のカーネーション感想に、現実に提示された描写から一足飛びに以下のような批判がなされているのを目にして、何のことやら…

手の抜き加減にプロの技あり(by大野松雄)&カーネーション雑感

◇音響デザインの第一人者、大野松雄のドキュメンタリ『アトムの足音が聞こえる』をWOWOWにて。手抜きが手抜きに見えないのがプロ、との言に思い出すのが、仮面ライダーBLACKの演出で初めてその手腕を知り注目した(個人的に)小西道雄監督。全編まんべんなく…

ジェイデッカー26&27/ディープピープル(連続ドラマ脚本家)

長くなりそうだと河岸を変えてみる第二弾、のようなもの。◇ジェイデッカーのこと/26&27話善悪どちらかに統一できないのが人の心の有りよう、正体だとし、その心を継承した超AI搭載のデッカードを基点とするロボットたち、を丸ごと肯定する、がひいては…